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第一章なぜ内観をするのか1

内観のやり方

第一章なぜ内観をするのか1

『本当にポジティブな愛の魂になるため』

なぜ内観をするのか、についてお話します。
人はだれでも思いだしたくないつらい過去の記憶がありますよね。
なにかをきっかけにしてふいに思いだして再びショックを受けたりします。
過ぎた過去なのにくりかえしダメージを受けてキズつき続ける。これを根本から解消することを目指します。
本当のポジティブとは、つらいことを思いだしても大丈夫な自分になるということだと思うのです。

わたしは子どものころから母に愛されなかった苦しみを抱えていました。
独身時代はこの苦しみは比較的マシでしたが、結婚し、子どもを産んだら子どもの成長に合わせて自分の子ども時代がありありと思いだされかなり動揺しました。
気づいているのにムシされていつも何回も呼びかけるしんどさと惨めさ。その記憶の再現のなまなましさに驚きました。
子どもを連れて実家に帰ったときにはおばあちゃんとしてしあわせに孫と笑い合っている母を見てすごくモヤモヤしました。しあわせなのにしんどいって思う、これもすごくしんどかったです。
こういうこと、場面や内容が違っても今これを読む人それぞれにおなじような経験はあると思うのです。
こういうの、もう手放したいってある日思いました。

何十年過ぎてもしんどいですよね。記憶だからなかなか忘れないけれど、記憶の重さを軽くすることはできるって思います。
思いだして向き合って記憶の内容を自分に正しく書きかえることで可能です。

自分の体験しか話せなくて自分の話ばかりになりますが、わたしは母に愛されなかったのは『自分が悪い子だから』って子どものころ思っていました。
その記憶を内観の最初には『母は祖母とうまくいかずストレスが大変だったのだからかわいそうだった。』『ストレスのはけ口として矛先が向かったわたしは、結果的に耐えられたのだからわたしでよかったのだ』って書きかえました。
このときの内観では悪者を作らないようにしてキレイに解消するのが愛であり正しいって思っていたのです。

上記のことを日々自分に言い聞かせていたら実家に帰るたび熱が出るようになりました。
それはなぜかと考えました。
自分のきもちをムシしていると気づきました。
かわいそうな自分が置き去りでした。母に同情することを優先して自分の存在をムシしていました。

記憶の母は今のわたしより若く人間が未熟だっただろうしストレスがいっぱいあったと思う。
でもそれは子であるわたしには関係ありません。
そのストレス発散の矛先がわたしに向いたとしてもわたしが悪い子だったからではありません。
『わたしは悪い子じゃないよ。わたしのせいじゃない』
そう自分を見直すことで、自分のなかの小さなわたしがはじめて安心しました。
やっと分かってもらえたと泣く。
そのときオトナのわたしも泣きました。
このなみだが心を軽くしていくって思います。
自分が悪い子だから嫌われたのだという記憶に対し、『それは違う。あなたは大変だった。かわいそうだ』と寄り添いました。
『今まで気持ちを分かってあげられなくてごめんね』と謝りました。
『よくがんばってくれたね、ありがとう』とお礼を伝えました。
記憶のなかの自分に対して徹底的に寄り添うことで記憶の感情が変わりはじめました。

そして天然石に出逢いました。天然石が清らかすぎて、わたしはわたしの心も天然石くらいきれいに清らかに在りたいと思ったんです。
それで心の奥底を出してしまう勇気が出ました。
感情のフタが頑丈すぎて時間がかかったけど天然石のリーディングメッセージがわたしに対して愛を伝えてくれるのが分かるから、わたしはがんばれると思えて『感情のフタを開けてしまえ!』とこじ開けることができました。
そしたら『お母さんひどい!!!!なんでわたしだけいっつもムシするの!!!!』ってはじめて叫ぶように正直な本音を出せました。わたしは怒って泣いていました。そしてとても心細く、独りぼっちでした。

母に対してそんなことを思うわたしはひどい、という思考に気をつけてほしいです。わたしはキレイに良い人であろうとしすぎて上辺になり遠回りになりました。
だから今そんなことを思わなくていいって思います。
母に謝れと現実に本当に言いに行くわけではないから自分を最優先して自分を守ったらいいんです。
自分を救うための内観なのだから。

ここを超えるとあとは遠慮なく泥をさらうような深掘りの内観を続けました。
母にすら愛されないわたしはだれにも好かれないっていう自己評価がすりこまれてしまい生きづらいのです。
ふつうにしていては好かれないから、だから先回りして嫌われないようになんでもする良い人になる時代もありました。
すこしでも仲良くしてもらうとうれしすぎてその関係に必死になるときもありました。そのへんはなかなかコントロールできなくて、その執着により自分が自分を苦しめました。
人のご機嫌を気にして関係に取りすがってきた今までをふりかえると自分がみじめで本当にかわいそうで泣けました。

今思うと滑稽だけど、この自己肯定感が徹底的に破壊されているせいで、だれでも頼めるリーディングメッセージも本当に頼めませんでした。
社長さんやHanaさんの日頃の投稿を見ているとちゃんと愛あふれる人格が伝わってくるのに、そしてわたしのことを知らずになにも思うわけがないのに、『こんなわたしがこんなことを頼んだら迷惑だと思われる』っていう縛りがものすごかったのです。
自分のなかに『嫌われもののくせに自分になにを期待しているんだ!!』って嘲笑う自分も共存していました。
それに、長く続く人間関係を持っていなかったせいで、あんまり近づきすぎたらそのうちまた嫌われるんじゃないかって怖れがありすぎました。
ほどほどな距離だと嫌われないんですよね。特別好かれもしないけど嫌われにくいからキズつきはしない。
病んでいる思考だけどわたしはそうやって自分の心に壁を築いて自分を守ってきました。愛情の土台が無いので、本気で怖かったんです。

でも天然石があるから自分に問わされるんです。わたしはどうしたい?って。
わたしは壁を築いて自滅するような自分が嫌い。いつもわたしを死にたくさせる。
それに、寂しいし、真実を話せる本当の仲間がほしいし、人を怖がらず人を信じて人のなかで生きていきたいって思いました。
だからこれまでと反対側に行く選択をしようと決めて、それでリーディングメッセージを申しこむことができたのでした。
これだけのことなんだけどわたしには、水晶を握りしめながら何日も震えて悩み続けた決断でした。

大きな葛藤を超えて、そこから自分が明るいほうに変わりはじめました。
伝えていただくリーディングメッセージが増えてきて、内容を咀嚼するほどに少しずつ安定し、『母に愛されなくてもわたしを愛してくれる人や石がこの広い世界にはいるのだ』とすごく静かに思える日が来ました。
リーディングメッセージがわたしの明るさや清らかさを教えてくれました。自分では見えないけど、自分の魅力って思いました。
これが本当にうれしくて、自分のそれを自信持ってたいせつにしようと思いました。
ムリすることなく、良い人にならなくて、自然な自分が好かれる人間関係のなかに生きよう、とやっとふつうに思うことができました。
そのように自分のとらえかたが変わり、居心地いい場所を見つけてわたしはくつろぎはじめました。
内観で深掘りし尽くして、やっとたどり着けた実感でした。

母に対してのヘドロみたいな感情を掃除することができたので今では母に対して自然に健康を願い愛を祈ることができます。
母のおかげでわたしが生まれてこの世にいるんだし、生きながらこんなに感動体験をさせてくれて心から感謝しています。

言われた言葉やされた事の呪縛はなかなか解けにくいです。
そもそも長い期間に深く刺さりすぎて埋もれてしまい気づきにくくなっているからです。
なぜかどうしてか今生きにくくなっている。人生を楽しめていない。軽やかに明るく行動できない自分がいる。
みんなストレスがある。心のキズのひとつふたつ持っています。それを、みんなそんなもんだよ、ってそのまま生きていく人がほとんどだと思います。

でも、あなたはどう思う?っていうことなんです。
人生のこのタイミングで愛の魂に戻る内観に関心を持ち読んでくれているあなたは、なにか手放したいものを心に感じ、そして人がなんと言おうと自分が本当に変わりたいと思うから読んでくれているのだと思います。
そして、重たいエネルギーに影響されない本来の自分として軽やかに人生を楽しみ生きていきたいのですよね?
あなたはもうじゅうぶん苦しみましたから、もう自分を苦しませることから本当に解放されましょうね!

最初にも書きましたが、愛の魂に戻る内観はただ自分を知るだけではなく愛以外を手放す目的を持ちます。
とっくに過ぎ去った過去の苦しい記憶に愛はありません。
心のなかのスペースに自分を重くしんどくさせるものはもういりません。
手放して空いたスペースに、これからは愛を満たしましょう♡

心のなかの重いもの。自分の内側の、愛か愛じゃないか。それらを見極めるために原因そのものを見る必要があります。
見たくないとは思うけど、見たくないなかに重たい原因があるのです。
その根本を自分で掴み捨てるため、見る必要があります。
それはかなりつらいですが、傍に天然石があると自分に愛を与えながら進むので、癒されることと同時進行になります。
石のおかげで愛からブレず、自分らしさからもブレずに自分が生きやすくなるよう正しく進み、記憶の見方が変わります。
それで、ふいに思いだしても悲しみが軽く大丈夫になっていきます。
内観が進むほど胸に愛が増えて、その後の人生、二度と過去に揺さぶられない本当のポジティブになります。
健やかになった『その後の自分』を想像して目標にしてください。

つらいことに向き合うのは本当につらいですが自分を癒せるのは自分しかいません。
なにがどう心に引っかかりつらいのかを知って細かく分かるのは自分だけです。
ほかのだれかじゃムリなのです。

この文章を読んで、今モヤモヤと思いだすことありますか?
ふと思いだして今だに悲しむことが入り口です。
とりとめなく流れるようにいろいろ思い、ありのまま感じてください。
だんだん深くにたどり着きますが愛から離れないよういつも石といっしょに内観してくださいね。
石の愛と光をいつも意識してくださいね。

あなたは絶対にたいせつな愛の光です。それを思いだしてください♡

 

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